スキップしてメイン コンテンツに移動

『来る』感想



(C)2018「来る」製作委員会




『来る』


「小松菜奈は好きだ。でもホラー映画を見ることはできない」と言うと、どこからか「それでもいい。共に生きよう」と聞こえた気がした僕は、雨の中映画館へ! だが、やはりいつものようにひとり映画である。思わず「サンどこだーーっ!」と叫びたくなるけど、サンはいなくともナナはいる! そう! 僕たちの小松菜奈さんである!


基本的にショートヘアが好きな僕ではありますが、小松菜奈に関しては、短いのも超可愛いけどロングが好きかもな~迷うなぁ~セクシーなのキュートなのどっちが好きなの? んー、ロングもいいけどショートもいいねっ!派だったわけなんです。だけど今回はそれがピンク色ショート! 最高じゃないですか! オフの日っぽい無造作系のちょっとボサッとした感じがたまりませんねえ。雑に結ぶのも、また趣きがあります。


キャバ嬢霊媒師役だけど、キャバ嬢の服装では登場しません。無念。だが、衣装は基本黒系の強そうな感じで、ゆるトップスにタイトなボトム。超脚細い。そして! この衣装が素晴らしい仕事なのは、ゆるトップスなので、鎖骨がガン見えなんですよ! はいきた! いや、来る! ありがとうございます! 


で、で、で! 更にですよ。なんと、初登場シーンでは、太腿(内側含む)のスーパー大サービス!!! もうね、見るしかない。キラキラしてる学園のマドンナもいいし、ある種特別故の陰がある役もいいけど、こういう悪そうなのに本当はいい子といつのもいいよね! 愛おしいよね! ちょっと半開きの口も健在で、はあもうたまらないです


と、いうわけで、なんか小松菜奈超可愛い以外の感情を失ったため、まさかの軽やかなほわほわした気持ちで劇場を後にしました。なんだそりゃ。以下、映画について。


・下妻とか嫌われ松子とか告白とか僕は中島哲也好きなので、今作もわりと好き
・怖くないとかCGが安っぽい等に関しては概ね同意
・思ったより怖さは控えめだったけど虫が苦手なので普通に嫌。
・映画の感想には、案外怖くなかっただけじゃなくてそういう情報を提供してほしい。
・ホラーのつもりで見たけど、最恐エンターテインメントなのか、納得。
・後半失速というより、むしろ前半の出来が良すぎたかも
・妻夫木演じるイクメンのリアリティ。ああいう人いるいる~
・黒木華は雰囲気出すぎ
・煙草をふかす黒木華
・煙草をふかす黒木華!
・妻であり母であり女である黒木華
・あの虫の死骸を見せた後に木村カエラのあの歌
・登場人物みんなクズなのになんだか憎めない、けど嫌、みたいな気持ちに
・自撮りする巫女女子高生
・途中からは霊能力バトルで厨二心が刺激される
・妻夫木パートで張られた伏線が回収されるのが気持ちいい
・松の妹だから小松......?


一番怖いのは人間と言いますが、育児への無関心とか育児ノイローゼとか子供が好きじゃないとか家族に向き合えないとか、いわゆる特別な理由ではなくて、結構どこにでも起こりうることで、災厄が来てしまってるのというのが、怖いかなあと。少しばかり西尾維新の化物語を思いだした。あれも家族の問題と精神的からくる怪異の話だったような。よくよく考えると結構脚本の甘さというか大味な気がしてきたけど、豪華俳優陣の演技と中島哲也の画面の力で、面白く見れちゃいます。まあひとことで言えば、「俺たち、人間、食う」って話でしたよ(違います)

コメント

このブログの人気の投稿

『さよならくちびる』感想 レビュー 大好きだから終わりにしようと思った。大いなる余白、詩的な余韻。最高の小松菜奈。

(C)2019「さよならくちびる」製作委員会 『さよならくちびる』 解散が決まったハル ( 門脇麦 ) とレオ ( 小松菜奈 ) のデュオ「ハルレオ」が、ラストライブの函館まで、ローディー兼マネージャーのシマ ( 成田凌 ) とツアーをするという話。登場人物はほぼこの 3 人。起こる出来事は、それ以下でもそれ以上でもない。だけど、なにか出来事がなくても話は進み、時は流れ、気持ちは揺れ、関係は歪む。そこにあるのは、大いなる余白、詩的な余韻。最高の小松菜奈。 解散ツアーと銘打っているわけではないけど、これで解散する空気の悪さを、全部空気で伝えていく。安易に「前はこんなんじゃなかった」とか絶対言わない。ツアーをこなす時間軸の途中で、回想シーンが挿入される。回想では小松菜奈がロングなので、髪切る前派の諸君は心でスクショすべし。僕はギターを背負っているところを永遠に切り取りたかった。 美しくて猫みたいで映ると画面の外の世界まで変えてしまうような小松菜奈は勿論、そういう存在と組んだ時の、グレーとか群青色みたいな空気を纏う門脇麦も最高である。門脇麦は画面の枠組みの中で、ちゃんと地を踏みしめて生きているので、僕らの現実と地続きになるのだ。そして、今ダメ男が日本で 1 番似合う男こと成田凌もすごくよかった。 公式サイトにも記載があるけど、今作の 3 人は皆、一方通行の片思いである。片思いであり、恋とは違う何かのような気もする。百合と言われているけど、そんな単純なものじゃないような。それでいて、自分の気持ちが伝わっても、どうしようもなく、どうにもならないことだと思ってしまっている。本当は相思相愛なはず。でも近づけない。これらは推測でしかないけど、レオがなぜハルと同じようにショートにして、同じ銘柄の煙草を吸うのか。洋服の畳み方を習ってないのかと罵られたレオがハルのカレーを食べて涙したのか、とか。ハルがなぜあの人にレオを重ねたのか、とか。だれにだってわけがある。全編通して描かれるハルとレオの対比。こういう鬱屈したものを抱える門脇麦の輝き。 正直、退屈だと言う人も、ラストについて何か言いたくなる人と思う。 ( ちなみに僕は個人的に案外歌がそんなに好みじゃなかった ) だけど、映画で流れた空気が、時間が

映画『恋は雨上がりのように』感想 ありがとう小松菜奈。そして脚フェチは必見

(C)2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会 (C)2014 眉月じゅん/小学館 『恋は雨上がりのように』 監督:永井聡 出演:小松菜奈、大泉洋、清野菜名、松本穂香、山本舞香 など 高校2年生の【橘あきら】( 17 )は、アキレス腱のケガで陸上の夢を絶たれてしまう。偶然入ったファミレスで放心しているところに、優しく声をかけてくれたのは店長の【近藤正己】( 45 )だった。 それをきっかけに【あきら】は、ファミレスでのバイトを始める。バツイチ子持ちで、ずっと年上の【近藤】に密かな恋心を抱いて …… 【あきら】の一見クールな佇まいと 17 歳という若さに、好意をもたれているとは思いもしない【近藤】。しかし【近藤】への想いを抑えきれなくなった【あきら】はついに【近藤】に告白する。【近藤】は、そんな真っ直ぐな想いを、そのまま受け止めることもできず ― 真っ直ぐすぎる 17 歳、さえない 45 歳。ふたりに訪れる、人生の雨宿りの物語。 (公式ホームページより引用) 漫画原作でアニメ化もされ、ついに実写映画化となった本作。私がこの映画に思うことは、ただただ「ありがとう」の気持ちである。 この映画を見に行く人というのは、ほぼ 小松菜奈 目当てである(偏見です。普通に原作ファンや大泉ファンなど幅広いと思う)が、そういった、 かわいい小松菜奈を拝みたいというターゲット層にしっかりと応える作品 だ。 私が覚えているだけでも、制服(夏)、制服(冬)、ファミレスの制服、部屋着(エロい)、陸上ユニフォーム、ダサいTシャツ、可愛いワンピース、部屋着(エロい)、浴衣、部屋着(エロい)、ジャージを着た小松菜奈が拝めるのだ。当然、どれも似合う。むしろ似合わない服装があるのだろうか。どの小松菜奈が一番好きか総選挙したい。個人的には結構ダサいTシャツが良い。部屋着?浴衣?そんなもん最高に決まっている。スタイリストと、ここまで幅広く衣装が着れるように様々なシーンを撮った監督に感謝したい。 そしてとにかく足の、脚のカットが多い。 山田尚子 監督作品かと間違うくらいに多い。これはあきら(小松菜奈)が陸上選手で足を怪我した役ということもある。上に記載したように、様々な服装の小松菜奈が拝めるということは、様々な脚を拝めるということ。生足、

『劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ』レビュー 感想 頑張るってなんですか 青春は熱いだけじゃないけどやっぱり熱い

(C)武田綾乃・宝島社/「響け!」製作委員会 『劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ』 スポ根モノから青春モノへ。映画版ユーフォ新作は、努力は必ず報われるという真っ直ぐな傾向が強い前作から ( リズは別枠として考えています ) より歪な様々な感情を描く作品へ。頑張るって何なんですか? 今回はフォトセッションあるかな〜と思って電源切らず機内モードにしていた私だが、画面に映った 2 人とその後の展開に思わずうおっと言ってしまいそうになる。そう。青春は部活だけではない。恋に勉強に大忙しなのだ。 もしも誰かが不安だったら助けてあげられなくもない うまくいっても ダメになっても それがあなたの生きる道 今後の展開を予感させる歌詞である、 PUFFY の『これが私の生きる道』が新一年生に向けて演奏される。昨年は、あんまり上手くないですね!と言われたけいおん部ではなく吹奏楽部だが、今年はしっかりと形になっている。全編にわたり、 TV シリーズと同じ出来事 ( 学校生活だから当たり前だけど ) が起こるが、意図的に 1 年生のころを思い出す演出がされている。同じ事をすることで、違うことが際立つ。新入生への演奏は勿論、デカリボン先輩は髪を切った ( かわいい ) 、夏紀先輩は最初からやる気ある ( 尊い ) 、滝先生の服装のバリエーションが増えてる … とか。 いやなんでそこチョイスしたんだよって? ほら、デカリボン先輩改め部長はなんとなく心機一転!決意表明!とかで髪切りそうだし、滝先生も昨年は一年目だったし今年のほうが 2 年目の余裕あるかもしれないじゃん?そういう描かれてないけど、そうなのかな〜と思わせる描写がいいですね。ええ、勝手に思っているだけです。 もう少し真面目な話をすれば、変化によって成長を実感できる。サンフェスで自分の決意を固めた黄前ちゃんが、人の決意の背中を押す側の立場になってたりとか、かつてあすか先輩だけ演奏して下さいと言われ悔しい思いをした黄前ちゃんが、合宿で黄前ちゃんだけ演奏してくださいと言われてたりとか。あとは、そこそこの学校のはずの龍聖高校が源ちゃん先生になって急に結果を出すというのは、カリスマ教師によって覚醒した去年の北宇治なんですよね。今年は