下半期最大の話題作は『カメラを止めるな!』だよな~と公開日を調べたら6月末で、あれ?上半期じゃないか、となりましてね。まあこの手のベストを決める際のあるあるですね。見た日にすべきか、公開日にすべきか。それが問題だ。僕はカメ止め7月に見たので、上半期にも入れれず、下半期にも入らない。谷間の作品を生んでしまった。だが選考は止めない!下半期ベスト10発表!と言いたいところだが、見た数があまり多くないので、上半期同様8本に。前回の踏襲、前例通り。甘美な響きだ。しかし、ここであんまり熱く書くと、年間ベスト編で書くことがなくなるので、手短に。
2018年下半期の8本(順不同)
2018年下半期の8本(順不同)
1.『ペンギン・ハイウェイ』
2.『判決、ふたつの希望』
3.『閃光少女』
4.『累 -かさね-』
5.『若おかみは小学生!』
6.『バッド・ジーニアス』
7.『A GHOST STORY / ア・ゴースト・ストーリー』
8.『シュガーラッシュ:オンライン』
以下、ひとこと
1.『ペンギン・ハイウェイ』
僕が森見登美彦好きで、原作も好きで、ペンギンも好きなのを差し引いても傑作だったと思う。少年の成長と世界の不思議。原作の手触りを残してエンタメとして仕上げた作品。アニメ化して本当に良かったです。俺はもう既にBlu-rayも既に予約している…!
2.『判決、ふたつの希望』
レバノンとパレスチナの対立問題、難民問題というテーマを、分かりやすく、そして映画として面白く見せる作品。知識がなくても普通に観れるよ。最後の清々しい余韻はきっと希望。
3.『閃光少女』
中国の青春ラブコメ映画。ヲタク趣味と伝統楽器専攻のマイノリティ具合の親和性。みんなで手を取り、好きなものを曲げずに突き進み最後は大円団!爽やか!音楽対決シーンは圧巻!あと、しゃぶしゃぶが食べたくなります。
4.『累 -かさね-』
見くびっててごめんなさい土屋太鳳と土下座したくなるほど、最高の土屋太鳳。この役は土屋太鳳しかできない。少女漫画の実写ヒロインしかしないじゃんと思ってる人にこそ見てほしいんや。土屋太鳳と芳根京子の1人2役×2人の掛け合い、いや演技の殴り合いを見るのだ。良かっ太鳳…。
昨今のトレンドとして、自分の好きなことを貫いて!的なものが多いですが、今作は環境に適応して生きていく話なのです。小学生なのに。おっこ、いい子すぎるよ…という気持ちにならんわけでもないが、そう、現実はいつだってシビアなのだ。これは折り合いをつけて前を向く物語。
6.『バッド・ジーニアス』
タイのカンニングサスペンス映画。カンニング映画というカテゴリはさておき、とにかくハラハラするので見てほしい。オーシャンズ11なら絶対成功するだろ、のテンションで見れるけど、今作はそうはいかない。終わりは結構ビターで社会派。
7.『A GHOST STORY / ア・ゴースト・ストーリー』
語らないことで語るとは、まさにこのこと。幽霊がほぼ台詞もなく、ひたすらに静かな画が流れるだけなのに、なぜここまで心を打たれるのだろうか。ただ、序盤にとにかく眠くなるので要注意だぞ。
8.『シュガーラッシュ:オンライン』
自虐ネタやポリコレ的なことが評判だけど、普通に2人の決断にしんみりしてしまった。変わっていくもの、変わっていくなかで変わらないもの。主人公2人は親友という立場だけど、恋人にも親子にも置き換えられる構造で、きっと僕が子連れの父だったら、とんでもないことになってたと思う。
今年のベスト、今年のうちに…
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