(C)2018「SUNNY」製作委員会
『SUNNY 強い気持ち・強い愛』
平成最後の夏に、平成を彩ったJ-POPと共に過去と現代のパートを…ってあれ?先日マンマミーア2を見たので、なんか妙な既視感がですね…。今作は、過去パートを交えながら、かつての親友の「死ぬ前にもう一度だけみんなに会いたい」という願いを実現するため、友達探ししていくのが大まかな流れ。
かつての友達を探すというのは、『あいつ今何してる?』というTV番組を少し思い出したりもしたのだが、昔の仲間を探すっていうのが響くのがきっとアラフォーで、本当に世代的にギリギリのバランスだと思う。この難しいけどギリギリ見つかりそうな感じが。もっと上の世代だと、なんというか不幸にもということが増えそうだし、これもっと下の世代になったら、普通にSNSとかで検索しちゃって、ほえ~こんな感じかで終わっちゃう気がする。そこまで懐かしくもないし。
あの頃はあんなに楽しかったのに今は…みたいなSUNNYのメンバーが、リーダーのガンを機に集まって、過去から現在、そして未来へ続いていく!ヒアウィーゴー!(マンマミーアは忘れろ)な話で、まあ現代パートがある分、全編底抜けにハッピーはないけれど、強い気持ち、強い愛を持って前を向いて進む、生きる力を与えてくれる作品だ。
あの年代を再現することに意識しすぎたのか、小ネタや固有名詞の登場などは面白いが、話自体に少し勢いが足りなかったと感じたのも事実。神は細部に宿るとは言う(世代の人が見れば本当にすごいらしい)し、しっかり暗い部分にも目を向けていた点は良いのだが、なんかこう、もう一歩という。
個人的には、下手でも、J-POPをBGMだけでなく、サビくらいはもっと歌わせとけば良かったのでは、という気はしているんですけどね。あと、もっと個人的には、僕が平成3年生まれということもあり、知っているけどそこまでドンピシャじゃないっていう。ただ、なにが楽しいかわからないのに、なぜかとんでもなく楽しかったという、青春時代特有の空気は確実に伝わってくる。
後世まで語り継がれる名作や、不変の価値観を描いた作品だけが大事というわけではなく。この価値観を切り取ったというか、いわば時代性に富んだ作品があるのは素晴らしいことだし、本作もそこを狙ったのかと思う。そう考えれば大いに成功である。時代や世代を越えて愛されるかは定かではないが、確実にあの頃の空気を纏っている作品とはいえるだろう。ああ、そんな時代もあったね、と。
コギャル時代の女子高生の全能感は確実にスクリーンに溢れていたし、第一、あの女子高生ルックの池田エライザを映した時点でもう料金の元はとれているのだからな!ああたまらないなエライザ。最高だぜエライザ。そしてヤンキー山本舞香のあの姉御な感じも最高だった。あのどこにでもいそうな感あるけど、山本舞香の顔面レベルの女子高生はどこにもいない。
コギャル時代の女子高生の全能感は確実にスクリーンに溢れていたし、第一、あの女子高生ルックの池田エライザを映した時点でもう料金の元はとれているのだからな!ああたまらないなエライザ。最高だぜエライザ。そしてヤンキー山本舞香のあの姉御な感じも最高だった。あのどこにでもいそうな感あるけど、山本舞香の顔面レベルの女子高生はどこにもいない。
いやSUNNYのメンバーは女子高生も大人もみんな良かったな。小池栄子演技うますぎ。見終わった直後は、別に最高の作品だ!とも思わなかったのに、こうしてまだ考えてしまっている。クセになる作品である。僕は小沢健二を口ずさんでいるし、やっぱりまたSUNNYのバカ達に会いたくなるな!
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