大森靖子をメンヘラのための音楽と評する人に対して、てめーら全然わかってない、わからないとかどうとか思う、という個人的心情はさておき、現実問題として、大森靖子と聞くと「あ、メンヘラの人?」という認識が根強いことを否定するのは難しい。
現に大森靖子と検索すると「大森靖子 メンヘラ」と6、ナナ個目くらいに出てきてしまうし、なんなら「おおもりやすこ」と打たなきゃ大森靖子と変換されないまである。あと、感情を剥き出しにするステージだし、ちょっと怖いとか。僕はライブで心を鷲掴みにされたのだが、まあ当たり前のこととはいえ、誰しも合う合わないはあるよね。
しかしですよ。このナナ月...7月11日に発売されたアルバム『クソカワPARTY』は(これも当然好き嫌いはあるとしても)大森靖子史上最高にポップで、ある意味聞きやすいアルバムだという点に関しては皆共通認識なのではと思うのである。
だからこそ、フェスのラインナップで名前見たから聞いてみようとか、朝井リョウが推薦してたから聞いてみようとか、そういう軽い感じで手に取ってほしいし、ちょっと敷居が高いなあと思っていた人こそチェックしてほしいアルバムであり、PARTY言えど正装じゃなく、もっとカジュアルに楽しんで聞いても大丈夫なアルバムである。もう平服でお聞きくださいという感じである。え、でも平服でと言いながら結局ちゃんとしなきゃいけないんだっけ? いいや、クソカワPARTYのドレスコードはあなた自身です!
と、みんなにカジュアルに楽しんでもらうためにという体裁をとってはいるものの、正直に言えば、僕のまわりにあまり大森さんについて話せる人がいないので、すこしアウトプットしたくなったというのが本音である。
そこで、備忘録として、カジュアルに、アルバムに収録されている全形態共通の10曲について書いてみようかと思う。あくまで個人の見解で偏見で。音楽的なことは詳しく知らないです。語彙力が足りないので、~っぽいという表現をしてしまいます(予防線を張っています) この雰囲気合わないなあと思ったらページを閉じてください、このままのテンションで行きます。ここはこうではないか、という御意見ございましたらこっそり教えて下さい(丁寧な応対) ではでは『クソカワPARTY』をカジュアルに楽しもうと思う会、始まるよ~~
大森靖子『クソカワPARTY』
1. 死神
2. ZOC実験室
3. REALITY MAGIC
4. GIRL'S GIRL
5. エンドレスダンス
6. アメーバの恋
7. 7:77
8. 東京と今日
9. わたしみ
10. きもいかわ
1. 死神
はい、すみません。申し訳ございません。話が違うじゃねえかって? ええ。わかります。カジュアルに楽しむと言った矢先、いきなりこの曲で本当恐縮です。出会って4秒で死神。ちっともカジュアルな雰囲気ではない「死神」。これが1曲目、アルバムのスタートなのだが、個人的には1曲目でありながら、本編前の0曲目であり、アルバム10曲を通した後に最初に戻って聞く11曲目だとも思うのである。例えるならプロローグとエピローグ。0曲目というイメージはイントロダクションに近いかもしれない。この世界の、大森世界観(baycamp!)の説明というか。イントロダクションだと思えば、そこまで身構えなくても大丈夫ではないだろうか? 実はそもそもプロローグとイントロダクションの違いがそんなに分かってない。
しかし、後だしじゃんけんみたいでアレなのだが、個人的解釈が結構青柳カヲルさんと近い部分があり(公式ホームページのアーティストコメント参照)すごい後ろ盾を得た気分なので、アルバム10曲を聴いた後、最後またここに戻ってきて欲しいと高らかに宣言する! ぜひとも暗い部屋で正座とかして11曲目として聞く時が真骨頂で......っと危ない。聞く環境の強制、これはちっともカジュアルではありません。ハラスメント! コンプライアンス! このブログでは単に楽曲のお気に入りポイントもといカジュアルポイントを記すことに徹するべき。軌道修正! ルート変更!
ということで以下、ポイント。ででん。ピアノイントロから始まり、悲しみや静かな怒りを宿しながら、ゆったりと水が流れるように進行。徐々に楽器が増えていき、サビ前でどーん! ここから感情を解き放つ。絶望しながらも、人を、生きることを、愛を信じている叫び。1番サビ終わりのギターがGLAYとか好きなひとは好きそうな狂おしいギターソロ。というか個人的に構成もGLAYというかザJ-popっぽいロック感じる。サビ終わった後両手を広げて上を向いて空を眺めていたい。そんなギターは滝善充(9mm Parabellum Bullet)、ちなみにドラム? DJ? ツイッタラー? がピエール中野(凛として時雨)
余談だが、先日JOIN ALIVEにてピエール中野は、ドラムDJピエール中野なるものを披露したそうなので、そろそろエゴサDJピエール中野やりそう(割とできそう)だし、最終的には、明らかに演奏してたはずの時間にツイートがされるドラムツイッタラー中野になっていても僕は驚きません!
話を戻すと、サビの「蠢いている」の大森さんがたまらない。特にライブでは音源以上に鬼気迫るものがあるので是非見てほしい。僕は大森さんがわざと濁らせた声、文字に起こせば「い゛る゛ぅうう゛」という感じの声が好きなのだが、この濁点の具合は藤原竜也並み。
ある映画で藤原竜也は「起きてくれ゛よリバイバル゛ぅうう゛」と叫ぶが、現実世界ではリバイバルは起こらない。川の流れと同じように時間は不可逆。川は海へひろがるし、人は死へと溢れる。しかし「死神」というタイトルで、こんな曲の雰囲気で、ここまで生を渇望し、生きることを肯定し、生きる力に満ちているのは、ある種、死を意識することで僕たちは生を実感するからであろう。1番の歌詞にある、見た目とか体裁とかどうでもいいっていって抱きしめる、男とか女とか関係なくなるくらいに愛し合おうという約束は、生の先にしかなくて、だからこそ僕たちは命を蠢かせるしかないのだ。そしてきっと、ガイアであり死神(どっちにしろ神)の大森さんは、それぞれの戦う場所に寄り添ってくれるのである。
うーん。やはりこの曲をカジュアルに聞くのは難しい。しかーし! 心配ご無用! パーティーはこれからだぜ。長くなってしまったので、続きは次回(前途多難)
現に大森靖子と検索すると「大森靖子 メンヘラ」と6、ナナ個目くらいに出てきてしまうし、なんなら「おおもりやすこ」と打たなきゃ大森靖子と変換されないまである。あと、感情を剥き出しにするステージだし、ちょっと怖いとか。僕はライブで心を鷲掴みにされたのだが、まあ当たり前のこととはいえ、誰しも合う合わないはあるよね。
しかしですよ。このナナ月...7月11日に発売されたアルバム『クソカワPARTY』は(これも当然好き嫌いはあるとしても)大森靖子史上最高にポップで、ある意味聞きやすいアルバムだという点に関しては皆共通認識なのではと思うのである。
だからこそ、フェスのラインナップで名前見たから聞いてみようとか、朝井リョウが推薦してたから聞いてみようとか、そういう軽い感じで手に取ってほしいし、ちょっと敷居が高いなあと思っていた人こそチェックしてほしいアルバムであり、PARTY言えど正装じゃなく、もっとカジュアルに楽しんで聞いても大丈夫なアルバムである。もう平服でお聞きくださいという感じである。え、でも平服でと言いながら結局ちゃんとしなきゃいけないんだっけ? いいや、クソカワPARTYのドレスコードはあなた自身です!
と、みんなにカジュアルに楽しんでもらうためにという体裁をとってはいるものの、正直に言えば、僕のまわりにあまり大森さんについて話せる人がいないので、すこしアウトプットしたくなったというのが本音である。
そこで、備忘録として、カジュアルに、アルバムに収録されている全形態共通の10曲について書いてみようかと思う。あくまで個人の見解で偏見で。音楽的なことは詳しく知らないです。語彙力が足りないので、~っぽいという表現をしてしまいます(予防線を張っています) この雰囲気合わないなあと思ったらページを閉じてください、このままのテンションで行きます。ここはこうではないか、という御意見ございましたらこっそり教えて下さい(丁寧な応対) ではでは『クソカワPARTY』をカジュアルに楽しもうと思う会、始まるよ~~
大森靖子『クソカワPARTY』
1. 死神
2. ZOC実験室
3. REALITY MAGIC
4. GIRL'S GIRL
5. エンドレスダンス
6. アメーバの恋
7. 7:77
8. 東京と今日
9. わたしみ
10. きもいかわ
1. 死神
はい、すみません。申し訳ございません。話が違うじゃねえかって? ええ。わかります。カジュアルに楽しむと言った矢先、いきなりこの曲で本当恐縮です。出会って4秒で死神。ちっともカジュアルな雰囲気ではない「死神」。これが1曲目、アルバムのスタートなのだが、個人的には1曲目でありながら、本編前の0曲目であり、アルバム10曲を通した後に最初に戻って聞く11曲目だとも思うのである。例えるならプロローグとエピローグ。0曲目というイメージはイントロダクションに近いかもしれない。この世界の、大森世界観(baycamp!)の説明というか。イントロダクションだと思えば、そこまで身構えなくても大丈夫ではないだろうか? 実はそもそもプロローグとイントロダクションの違いがそんなに分かってない。
しかし、後だしじゃんけんみたいでアレなのだが、個人的解釈が結構青柳カヲルさんと近い部分があり(公式ホームページのアーティストコメント参照)すごい後ろ盾を得た気分なので、アルバム10曲を聴いた後、最後またここに戻ってきて欲しいと高らかに宣言する! ぜひとも暗い部屋で正座とかして11曲目として聞く時が真骨頂で......っと危ない。聞く環境の強制、これはちっともカジュアルではありません。ハラスメント! コンプライアンス! このブログでは単に楽曲のお気に入りポイントもといカジュアルポイントを記すことに徹するべき。軌道修正! ルート変更!
ということで以下、ポイント。ででん。ピアノイントロから始まり、悲しみや静かな怒りを宿しながら、ゆったりと水が流れるように進行。徐々に楽器が増えていき、サビ前でどーん! ここから感情を解き放つ。絶望しながらも、人を、生きることを、愛を信じている叫び。1番サビ終わりのギターがGLAYとか好きなひとは好きそうな狂おしいギターソロ。というか個人的に構成もGLAYというかザJ-popっぽいロック感じる。サビ終わった後両手を広げて上を向いて空を眺めていたい。そんなギターは滝善充(9mm Parabellum Bullet)、ちなみにドラム? DJ? ツイッタラー? がピエール中野(凛として時雨)
余談だが、先日JOIN ALIVEにてピエール中野は、ドラムDJピエール中野なるものを披露したそうなので、そろそろエゴサDJピエール中野やりそう(割とできそう)だし、最終的には、明らかに演奏してたはずの時間にツイートがされるドラムツイッタラー中野になっていても僕は驚きません!
話を戻すと、サビの「蠢いている」の大森さんがたまらない。特にライブでは音源以上に鬼気迫るものがあるので是非見てほしい。僕は大森さんがわざと濁らせた声、文字に起こせば「い゛る゛ぅうう゛」という感じの声が好きなのだが、この濁点の具合は藤原竜也並み。
ある映画で藤原竜也は「起きてくれ゛よリバイバル゛ぅうう゛」と叫ぶが、現実世界ではリバイバルは起こらない。川の流れと同じように時間は不可逆。川は海へひろがるし、人は死へと溢れる。しかし「死神」というタイトルで、こんな曲の雰囲気で、ここまで生を渇望し、生きることを肯定し、生きる力に満ちているのは、ある種、死を意識することで僕たちは生を実感するからであろう。1番の歌詞にある、見た目とか体裁とかどうでもいいっていって抱きしめる、男とか女とか関係なくなるくらいに愛し合おうという約束は、生の先にしかなくて、だからこそ僕たちは命を蠢かせるしかないのだ。そしてきっと、ガイアであり死神(どっちにしろ神)の大森さんは、それぞれの戦う場所に寄り添ってくれるのである。
うーん。やはりこの曲をカジュアルに聞くのは難しい。しかーし! 心配ご無用! パーティーはこれからだぜ。長くなってしまったので、続きは次回(前途多難)
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