スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

7月, 2021の投稿を表示しています

映画『ハニーレモンソーダ』感想 個人的にハマった理由

  (C)2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 (C)村田真優/集英社 『ハニーレモンソーダ』   村田真優『ハニーレモンソーダ』原作は途中まで読んで結構面白かった記憶があります ( 今はちょっとうろ覚え状態 ) 。なんというか、治安の悪い『君に届け』みたいな感じですよね?ベタで王道なストーリーということです。ぼく、ベタな青春モノだいすき! ハニーレモンソーダ 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)   自分に自信がない友達がいない主人公が、ひょんなことから学校一番のイケメンと出会い…というフォーマット。これは安心安定の構図。そして例のごとく、イケメンはキラキラ台詞を言い放つのですが…いやいやこれ実写大丈夫なのか?と予告編の時点で思ってましたよ。ええ。   もうね、前言撤回。手のひら返し。手のひらトリプルアクセルですよ!超よかったね!こういうのが見たかった!欲しかったものがジャストで届いた感あります!   わりと少女漫画実写化映画のこと嫌いじゃなくて見に行ったりしてるんですけど、さすがに最近はなかなかフィーリングが合わないな…と思うことも少しずつ増えてきていて。まあ、それもそのはず。だってもうアラサーおじさんだからな!単にターゲットではないという話である。だけど『ハニーレモンソーダ』はハマった。ハマったねえ。ということで、自分なりにどこが ( 自分にとって ) 良かったのか、ということを考えてみると   1. 主演ふたりの説得力 2. 最高の 2 番手の存在   ここに尽きると思うわけですね。     1. 主演ふたりの説得力   基本的に多くの少女漫画って、主人公の女の子がわりと読者である女の子たちが共感できるようなキャラで、そこに夢みたいなイケメンが登場する構図じゃないですか ( 偏見 ) 。そんなシンデレラストーリーの実写化は、漫画だとなんとなく許容できることも、生身の人間が演じると途端に「いやそんなことしねぇだろ」となってしまうのが大きなハードルだと思っていて。だけど今作の吉川愛さん、そしてラウールくんのふたりは、それぞれ別のアプローチでキャラクターに説得力を持たせていた気がします。吉川愛さんが素晴らしいだろうなとは思っていたけど、まさかこんなにラウールくんがハマるとは

2021年上半期映画ベスト10

  2021 年上半期映画ベスト 10     2021 年上半期での劇場鑑賞は合計 31 作品。大谷翔平のホームラン数を上回っているので、いいペースで鑑賞できていると言えます。まだまだ大作洋画が上映していない現状もあり、邦画が多い 10 作品となりましたが、私はいつになったら「アナ・デ・アルマスとレア・セドゥどっちが好き? どっちも好き!」と盛り上がれるんですかねぇ。はっ! もしやこれもダニエル・クレイグの 007 を終わらせたくない何者かの陰謀、、、。そういえば、僕が半期で順位をつけないのは、「上半期はAよりBが好きだって言ってたのに、年間になったらAのほうが順位上じゃん」とならない予防線なのですが、よく考えたら、ひとの好きは常に変わって当たり前なんだよな。半分くらいは年間ベスト 10 狙えるので短めに。公開日順です!     『花束みたいな恋をした』 年明けになんてものを劇場で公開しているのだ ... 。多くのサブカルたち、かつてサブカルだった者たちの心をめった刺しにしていった映画だ。コンビニエンスストアで 350ml の缶ビールを買う、きのこ帝国を歌う、宝石の国を読む。その姿を見て、あれ? 俺は本当は菅田将暉なのではと思ったが、劇場にいる多くのひとが同じことを考えていただろう。これぞ人類総菅田将暉化計画。いやいや、別に、だいたいどの映画もドラマも主演:菅田将暉になっている現状への皮肉ではありませんよ。本作については、雑にまとめちゃうと、好きが変わってしまうけど好きだった事実は消えたりしないよね良くも悪くも。な話だけど、個人的には共感というより同族嫌悪的に、自分が捨ててきたものを大事そうに拾ってきて見せつけてきて辛かったです。同時に、過去の恋にならなかったもの、恋にすらならなかったもの、恋だったかもしれないものに、花束を贈ってもらったような気にもなって、どこか清々しい気持ちもあるんだよな。少しの懸念点は、同じ坂元作品だと、このあとに放送された TV ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』の出来が良すぎたことと、たぶん僕は麦くんのこと好きじゃないことです ( おい ) 。他人の髪の毛を勝手に触ってドライヤーする男なんて信用できません。だいたいなんだよ、「好きな言葉はバールのようなもの」って。好きな言葉は情熱か向上心の二択だろうがッ 『花束み