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大森靖子『クソカワPARTY』をカジュアルに楽しもうと思う①

大森靖子をメンヘラのための音楽と評する人に対して、てめーら全然わかってない、わからないとかどうとか思う、という個人的心情はさておき、現実問題として、大森靖子と聞くと「あ、メンヘラの人?」という認識が根強いことを否定するのは難しい。 現に大森靖子と検索すると「大森靖子 メンヘラ」と6、ナナ個目くらいに出てきてしまうし、なんなら「おおもりやすこ」と打たなきゃ大森靖子と変換されないまである。あと、感情を剥き出しにするステージだし、ちょっと怖いとか。僕はライブで心を鷲掴みにされたのだが、まあ当たり前のこととはいえ、誰しも合う合わないはあるよね。 しかしですよ。このナナ月...7月11日に発売されたアルバム『クソカワPARTY』は(これも当然好き嫌いはあるとしても)大森靖子史上最高にポップで、ある意味聞きやすいアルバムだという点に関しては皆共通認識なのではと思うのである。 だからこそ、フェスのラインナップで名前見たから聞いてみようとか、朝井リョウが推薦してたから聞いてみようとか、そういう軽い感じで手に取ってほしいし、ちょっと敷居が高いなあと思っていた人こそチェックしてほしいアルバムであり、PARTY言えど正装じゃなく、もっとカジュアルに楽しんで聞いても大丈夫なアルバムである。もう平服でお聞きくださいという感じである。え、でも平服でと言いながら結局ちゃんとしなきゃいけないんだっけ? いいや、クソカワPARTYのドレスコードはあなた自身です! と、みんなにカジュアルに楽しんでもらうためにという体裁をとってはいるものの、正直に言えば、僕のまわりにあまり大森さんについて話せる人がいないので、すこしアウトプットしたくなったというのが本音である。 そこで、備忘録として、カジュアルに、アルバムに収録されている全形態共通の10曲について書いてみようかと思う。あくまで個人の見解で偏見で。音楽的なことは詳しく知らないです。語彙力が足りないので、~っぽいという表現をしてしまいます(予防線を張っています) この雰囲気合わないなあと思ったらページを閉じてください、このままのテンションで行きます。ここはこうではないか、という御意見ございましたらこっそり教えて下さい(丁寧な応対) ではでは『クソカワPARTY』をカジュアルに楽しもうと思う会、始まるよ~~ 大森

『ルームロンダリング』レビュー 感想

(C)2018「ルームロンダリング」製作委員会 『ルームロンダリング』 監督:片桐健滋 出演:池田エライザ、オダギリジョー、渋川清彦 など 5 歳で父親と死別した八雲御子。翌年には母親も失踪してしまい、祖母に引き取られた御子だが、 18 歳になると祖母も亡くなり、天涯孤独となってしまった。しかし、祖母の葬式に母親の弟である雷土悟郎が現れ、住む場所とアルバイトを用意してくれた。その仕事とは、ワケあり物件に住み込んで事故の履歴を帳消しにし、次の住人を迎えるまでにクリーンな空き部屋へと浄化すること= “ ルームロンダリング ” 。引っ込み思案で人づき合いが苦手な御子にとって都合の良い仕事だったはずが、行く先々で待ち受けていたのは、幽霊となって部屋に居座る、この世に未練たらたらな元住人たち。ミュージシャンになる夢を諦めきれないパンクロッカーや見ず知らずの男に命を奪われ恨み節が止まらない OL 、カニの扮装をした小学生!?なぜか彼らの姿が見えてしまう御子は、そのお悩み相談に振り回されて … !?(公式ホームページより引用) 初めに言っておこう。俺の、いや。俺たちのエライザ様のグラマラスボディを拝むシーンは、ほぼない。ほぼほぼない。 ほぼほぼほぼない。序盤にちょろっと、「ほらお前ら、これ目当てなんだろ」という具合に着替えシーンが出てくる。だけである。だけ? いや着替えシーンがあるだけで感謝しないといけない。量ではない、有無なのだ。うむ。 こじらせ気味引きこもり気味で根暗な御子を池田エライザ様が演じているのだが、本当にエライザ様が根暗に見えてくる。それはもちろん話し方だったり、歩き方だったり、絵の描く姿勢だったりの仕草や演技だけでなく、劇中で使用してるのがガラケーとか、カーテンは窓の大きさがわからないから継ぎ接ぎとか、化粧品は持ってないとか、ご飯はレトルトとか、そういった主人公のバックグラウンドの作りこみによってなのだろう。いやエライザ様が本当に根暗なのかもしれないけどね。根暗でも俺たちのエライザ! むしろ根暗のほうが俺のエライザ! いやいやいやいやいやいやいやいや、お! れ! の! エライザ! 自分探し、母親探し、犯人探しと、探し物はなんですか見つけにくいものですか状態の御子ちゃんだが、ストーリー的には王道なので観客