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『街の上で』感想と城定イハについての妄想

  (C)「街の上で」フィルムパートナーズ 『街の上で』     - 感想編 -   「誰も見ることはないけど、確かにここに存在してる」   そんな仕草や気持ちを集めて流れる時間が描かれた映画だった。そんな日々が大好きだった。この映画が終わらなければいいと思った。そして、この先も彼らの彼女らの日々は続いているんだとも思えた。傑作を越えた好き。というか、穂志もえか、古川琴音、萩原みのり、中田青渚が揃って傑作じゃないわけないのよ。   誰かを〇〇みたいと表現する失礼さを自覚してはいるけど、あえて言うならば、本作には個人的にウディ・アレンのような貫禄を感じた。しかし監督のインタビューを読む限り、意識したのはアキ・カウリスマキとのことだった。大いに見当違いじゃん。お恥ずかしい ... 。   一応言い訳をすると、『それでも恋するバルセロナ』などの後期ウディ・アレン的に、街を舞台に主人公の男性の周りに魅力的な女性が登場して、特に劇的な大きな展開はない(ネタバレになるから言わないけど着地点の距離感的にも)とことか、流れる時間が愛おしくて会話がいちいち面白い点とかに少し感じるじゃないですかあ。ただウディ・アレン的登場人物 ( 雑 ) に比べて、『街の上で』の登場人物のいわゆる面倒くささというのは、ひねくれていない面倒くささというか、いや、ひねくれてはいるけど、真っ直ぐな不器用さみたいな感じですよね。うん。   僕は小田急線ユーザーなので下北沢には多少縁があって。住んだことはないけど、一時期古着屋さんに特に買うわけでもなくプラプラはいっていた時期もある。迷惑な客だな。生活拠点ではなかったこともあり、あんまり飲んだことはない。チェーン店じゃない居酒屋って憧れていたな。カレー屋さんでは 「ムーナ」 、ラーメン屋さんでは 「鶏そばそると」 がお気に入り。   ムーナで食べる橋本愛さん https://www.rice.press/eat/6374 より引用 だからか、昨今の都市開発による景観の変化は、ワクワクがないわけじゃないけど、率直なところ少し寂しい気持ちはある。まあ住んでないので文句は言えない。とはいえ、僕が通っていた頃は 2006 年から 2010 年過ぎくらいまでの期間だったけど、そのときはそのときで、もっと前から下北